いい人とは②
そういえば僕は大学時代に1年ぐらい海外留学をしていた。留学とは名ばかり、毎月末国外脱出しては放浪の旅を繰り返し、学問はギリギリのギリでpassみたいな生活だったけど。まあ楽しかったのでそこは問題ない。
留学に行く前、自分でもちょっと驚くぐらい多くの人が別れを惜しんでくれた。いやいや多分途中で一回帰国するし、しかもたった1年だし。とは思いつつも、そういった方々の優しさが心に沁みて、すごく嬉しかったのをよーく覚えてます。忙しい中わざわざ連絡してくれたり、ご飯に誘ってくれるのが本当に嬉しかった。
そんな中、わりと深い仲だと思っていた人にこう言われた。
「君がいなくなったら、誰にテスト見せてもらえばいいんだよー😭😭」しかも3回ぐらい。
あー僕、この人の中では世界でたった一人の、かけがえのない、誰とも違う「僕」という人間ではなくて、テストを見せてくれる人、として生きてるんですね!
普通に、言われるたびに沈んだ。笑
だって、結構なかよしだと思ってたよ。僕がいなくなることではなくて、僕がいなくなることで被る損害を、君は悲しんでる。君にとってはテストを見せてくれる人間が消えるのが嫌なのであって、僕という人間が消えることはどうでもよいのですな。
あまり直接敵意を向けられることのない人生を歩んできた。どちらかと言うとこれも間接的だと思う。でも相当キタ。笑
好意の反対は無関心とはこのことなのだ。
彼にも言われたことがあるかもしれない。魔法のワード、「君っていい人だよね〜」。テスト見せてくれるから、だったのかなぁ。全然違う人だけど、「あの人めっちゃカンニングさせてくれる。まじでいい人」って言ってる人もいたなぁ。
いい人ってなんなの!!!!!マジで。